中核症状(見当識障害)

見当識障害は、記憶障害と並び、早くからあらわれる障害です。
見当識とは、年月や時刻、自分がどこにいるかなど、現在の状況を把握すること。


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認知症の症状としては、まず時間や季節感に関する見当識が薄らぐことから、症状があらわれるようになります。
時間に関する見当識が薄らぐと、長時間待つことや予定に合わせて準備することができなくなります。
症状が進むと、時間感覚だけでなく、日付や季節、年次などの見当識も薄れはじめ、何度も日付を確認したり、季節感のない服装をしたり、自分の年齢がわからなくなったりもします。
さらに進行すると方向感覚が失われ、近所で迷子になったり、自宅のトイレの場所がわからなくなったり、歩いていけそうにない距離を歩いて出かけようとしたりするようにもなります。


過去に獲得した記憶を失うという症状にまで進行してしまうと、自分の年齢や人の生死などに関する記憶がなくなるため、周囲の人々との関係性がわからなくなります。
自分の息子や娘に対して、お兄さん、叔母さんなどと呼んでしまうこともあり、家族を混乱させることになります。


しかしこうした症状によってもっとも混乱するのは患者ご本人です。
症状が進行していく課程で相当な心理的負担を負うことになり、不安な気持ちで日々を過ごすことになります。
だからこそ見当識障害などの症状についての家族の理解と適切な認知症介護が必要とされるのです。



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