中核症状(記憶障害)

認知症の中核症状として、まずあらわれるのが記憶障害です。
人間の記憶機能には、目や耳から入ってくるさまざまな情報のなかから、関心のあるものを一時的に保管しておく「海馬」と呼ばれる器官を使って記憶する場合と、重要な情報を長期に保存するための大脳皮質とがあります。


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高齢になると、記憶の一時保管場所である海馬の機能が衰えるため、一度にさまざまな情報を捉えるのが困難になります。
それと同時に、長期保管場所から適切な情報をとりだすことにも手間取るようになるのです。

齢をとって物忘れがひどくなったり、ど忘れが増えたりするのは、このような脳の機能の衰えによるものです。
認知症になってしまうと海馬や大脳皮質の能力が病的に衰えることになり、新たに記憶することだけでなく、これまで蓄積されてきた記憶までが失われていきます。


このような症状を自覚したときには、周囲の人だけでなく、本人がもっとも混乱したり、気落ちしたりすることになります。
そのため患者を励まし、前向きに病気と向き合うためには、適切な認知症介護が不可欠なのです。



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